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山梨大学「赤レンガ館」

赤レンガ館
甲府病院西側のゆるい坂道を北へ上った
左側(附属中学校内)にあります。
MapFan 参照地図

2006年6月、甲府市北新(きたしん)1丁目にある山梨大学の赤レンガ館が国の登録有形文化財に選ばれました。山梨県の登録有形文化財として52件目になります。

文化庁ホームページによれば、平成8(1996)年10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって、保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する文化財登録制度があります。
この登録制度は、近年の国土開発、都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受けるまもなく消滅の危機に晒されている多種多様かつ大量の近代の建造物を中心とする文化財建造物を後世に幅広く継承していくため、届出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置を講じる制度であり、従来の指定制度(重要なものを厳選し許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完するものとの事です。

登録の基準と選定の理由については、『有形文化財のうち築50年を経過している建造物が対象。〈1〉歴史的景観がある〈2〉造形の規範となっている〈3〉再現が難しい――のいずれかに該当することが選定の基準となっており、今回は歴史的景観があると評価された。』(2006年6月17日 読売新聞)と報じられました。

赤レンガ館
「赤レンガ館」正面

「赤レンガ館」は明治42年(1909年)4月、歩兵四十九連隊(通称・甲府連隊)の食糧庫として使用が開始され、他の建物が取り壊わされた後も教育人間学部附属中学校舎の一部として使われてきました。
平成10年(1998年)、大雪のため建物の一部が破損したのを契機に保存の機運が高まり、耐震工事をした上で、平成14年(2002年)、当時の面影を残したまま改築されました。

明治41年(1908年)頃建設された、間口5間・奥行き20間・面積100坪の煉瓦造りの平屋建て建築です。外壁は、当時としては珍しい「オランダ積み」の組み構造で、甲州煉瓦製造の赤煉瓦を用いてあります。そのほか、アーチ式の戸口・窓、木軸組のトラス構造と日本瓦葺きの屋根を特徴とする、明治期の洋風建築で山梨県内に現存する最大規模の煉瓦建造物です。

(以上は赤レンガ館前におかれている表示板からの転載です。山梨大学公式ページがあります)
赤レンガ館
「赤レンガ館」東側
赤レンガ館
「赤レンガ館」屋根
赤レンガ館
「赤レンガ館」入口
赤レンガ館
「赤レンガ館」窓

私が初めて赤レンガ館を訪れたのは2005年7月に開催された「山梨大学附属図書館蔵スピノザ・コレクション展」でした。壁面とガラスケース内に飾られた写真や図書もスピノザの時代を示していたのですから、それが赤煉瓦の建物にマッチしてとても良い雰囲気でした。(その時の写真は行方不明です。このページに掲載したものは2006年6月の晴れた日の撮影ですが、校門が開いている時にちょっと入らせていただきました。)
このページについては、【ブログ版】も書いています。

赤レンガ館
「赤レンガ館」
赤レンガ館
「赤レンガ館」
赤レンガ館
「赤レンガ館」断面