横溝正史を私は「よこみぞ せいし」と読みますが、それは作家のペンネームとしての読み方で、ご本名は同じ字ですが「よこみぞ まさし」と読むそうです。日本語は便利であり複雑です。「謎の骨格に論理の肉附けをして浪漫の衣を着せましょう」、これを拝見しながら唸りました、これはWebページ制作の心も示しているような気がしたから。
9月初めに防空壕を造らせたと書かれていることから乱歩の経歴にお詳しい方なら何年の9月か特定できると思います。展示はこの手紙の封筒も添えられていて、手紙の署名は江戸川ですが平井太郎と差出人を記しています。(上段の趣意書とこの手紙の画像は謎の骨格を論理で肉付して表示しています、浪漫の衣からご判読くださいますよう、これも昔なら決してしなかったブロードバンド時代の鬼っ子です)
横溝正史に関するリンク集を作る予定はありませんが、竹中英太郎リンク集から関連ホームページに入れます。
私のブログで、遺品展示を報じる新聞記事の引用を記載しました。
私は横溝正史の原作をほとんど読んでいないはずで、映画で見ている程度なのですが、リメイクされた作品でもストーリーを忘れているので、いつも新鮮に推理を楽しめます、複数の作品の犯人が混乱してしまうのですね、これっていいのか悪いのか。
獄門島とか八つ墓村とか土地土地の伝説・風習に基づくようなストーリーは根っからのコンクリートジャングル育ちの私には、それだけで興味深いものでした。
映画は好きな方でしたので、映画館の入口で売っているプログラムをよく買い求めていましたが、こうしてポスターに時代の差を見るのもパンフレットからそれを感じるのと似ています。
俗に言うホームページというものも、Windows3.1で観ていた時代とはまるで様変わりで、それも日進月歩と言えるほどに変化しています。
今日は横溝正史の色紙で「謎の骨格に論理の肉附けをして浪漫の衣を着せましょう」という言葉を読みました。
山梨市に無償で贈られた作家・横溝正史の書斎の置物や直筆原稿を集めた寄贈品展が1日、同市民会館で始まった。4日まで、見学無料。
展示は、かつて横溝が愛用した灰皿や書道具、「獄門島」の生原稿など約70点。江戸川乱歩から贈られた書簡や、書き出しに悩んだ様子がわかる未発表原稿もある。
生前の写真や年表とともに、書斎の寄贈が決まった経緯などをパネルで説明。世田谷文学館から借り受けた小説の書籍60冊も並べた。
東京都世田谷区にあった書斎は6月に解体を終えた。移築・復元工事は予定より1カ月遅れ、今月半ば以降に始まる見通し。笛吹川フルーツ公園隣の市有地に「横溝正史館」として来年3月20日ごろの開館を目指す。
来月16日には横溝原作の映画「犬神家の一族」(市川崑監督)が全国公開されるとあって、市教委は「珍しい品々を近くで見られる貴重な機会。開館前にぜひ多くの人に見て欲しい」と話した。 展示時間は午前10時~午後4時。
推理小説作家、横溝正史(1902~1981)の直筆原稿などを集めた「横溝正史寄贈品展」(山梨市教委主催)が1日、同市万力の同市市民会館展示室で始まった。正史が執筆に使った東京都世田谷区の自宅の離れの書斎を、同市が「横溝正史記念館」として同市内に移築することに伴い、遺族から寄贈された原稿や愛用品などの一部約40点を展示した。4日まで。
原稿は「獄門島」(47年)▽「びっくり箱殺人事件」(48年)▽「犬神家の一族」(50年)▽「模造殺人事件」(連載途中で中絶)の4作品。書き出しに悩んで何回も推敲(すいこう)を重ねた原稿もあり、作品を生み出す際の正史の苦悩を伝えている。
正史が師と仰いだ江戸川乱歩筆の扁(へん)額や愛用の文房具、映画化された作品のポスターや台本なども展示。正史執筆時の雰囲気を伝えようと座卓や火鉢、茶器なども置かれ、作品の世界観を感じさせる内容になっている。
また正史作品のライブラリーがある世田谷文学館(世田谷区南烏山)から、正史が編集長を務めた戦前の探偵小説雑誌「新青年」の復刻本や全集なども借りて展示している。無料。展示は午前10時~午後4時。同市生涯学習課(電話0553・22・9611)。【富田洋一】