湯村温泉郷と竹中英太郎記念館

塩部寿のフジ 山梨県指定天然記念物

昭34(1959)年2月9日に山梨県天然記念物に指定された「塩部寿のフジ」(しおべ ことぶきの藤)が甲府市緑が丘2-8-1にあります。甲府市緑が丘スポーツ公園(甲府市体育協会管理)の体育館東側に位置しています。この体育館は山梨県体育協会の管理です。
塩部寿のフジ
(案内図の赤枠は私が追加、下は道路脇に立っていた掲示板からの転載です)

私は甲府市SNSでメンバーの方が日記に書いておられるのを読んで初めて知りましたので、2010年のゴールデンウィーク明けに出かけたついでに思い出して立ち寄りました。すでに藤の花の盛りは過ぎていたのですが、来年は忘れずに再訪しようと思います。
上の図に追加した赤丸の位置に根があります。それが下の写真です。藤がこんなに広く枝を張るものだとは知りませんでした。指定天然記念物を大事に維持していくためには何が必要か。新しいものを求めるだけではなく、既にあるものを活かしていく智恵こそが必要だと、今回も痛感した訪問でした。

塩部寿のフジ
道路の向こう側は甲府市の公園施設です(2010年5月撮影)
このフジは、ノダフジとも呼ばれているもので、もと甲府市塩部町の個人宅地内にあったものであるが、本県におけるフジのうち、富士吉田市「山の神の大フジ」につぐ大木であったため、県指定天然記念物にされたものである。
昭和48(1973)年7月、道路をひろげるに当り、損傷をさけるため現在地に移植したが、幸にして活着したものである。 指定当時の規模は次記のようである。
 根廻り      3.20 メートル
 目通り幹囲  1.75 メートル
 枝張り面積  266 平方メートル
 地上約2.00 メートルで三岐する
昭和50(1975)年10月 山梨県教育委員会(2012年3月に掲示板更新済み)
塩部寿のフジ
2011年4月撮影
2011年4月 道路に面した南側より東側が綺麗だと思いました
塩部寿のフジ 塩部寿のフジ
2017年5月撮影 塗装、看板は修復済み
塩部寿のフジ